本日午後、「日本の円安政策と内外景気の見通し」というタイトルの講演
を聞いてまいりました。
本講演の講師は、著名な欧州系外銀のチーフエコノミストです。
非常に整理された内容で、分析も鋭く、感銘を受けました。
昨日、黒田日銀新総裁就任後初めての日銀決定会合で決定されました。
その発表後、株価が大幅上昇し、円相場も一機に96円代まで円安に振れた
ことはご存じのとおりです。
日銀の決定の内容
ロイターの記事⇒ クリック
「量的・質的金融緩和」の導入について⇒ クリック
黒田総裁記者会見⇒ クリック
=以下、この銀行のエコノミストたちの議論の内容について===========
昨夜、その欧州の銀行の世界各国の支店を代表するチーフエコノミスト達が
テレビ会議で深夜まで、日銀の緩和策の意味とインパクトを議論したそうです。
この議論の内容にもコメントされました。
【各国チーフエコノミスト達の日銀の緩和策の評価】
・今回の大胆な緩和は前代未聞で、いままでの経験知で今後の予想はできない。
まったく「異次元の世界」に踏み入れた。
・インフレの2%は達成ができる可能性がある。
大胆な緩和+大量の国債引き受けを継続し、無理やり国債を購入
5年以下の日本国債金利はゼロもしくはマイナス金利になることもあろう。
【 1年後=2014年3月末の円相場予想 】
その銀行の公式見解として、対外的に発表すべき為替レート予想
についてについて侃々諤諤と協議したが、
その討論の結果での2014年3月末の予想のコンセンサス
1ドル=120円
金利下落の影響だけで7円程度の効果がある。
日本国外のエコノミストの中には140円を主張するものもいた。
【 1年後=2014年3月末の日経平均の予想 】
・銀行としての公式見解は出していないが、
金利が低下し、マネタリーベース2倍とすれば、資金が投資・投機
に回るためその議論を踏まえ、日経平均2万円は程度にはなってと
違和感なしと思う。(会場が”ウォー”とどよめく)
=以下、このエコノミストと私の意見交換の内容について===========
■質疑応答が終了したのち、私一人が残り、そのエコノミストの方と
2~3分ほど議論しました。その内容がさらに刺激的でした。
⇒エコノミスト
・今回の大胆な緩和をやめると、その時点で逆効果が発生し、
そのタイミングで大変なことになる。もうやめられなくなる可能性が十分ある。
⇒私
・インフレ2%が達成されると、通常であれば金利は2%以上となるが、
日銀が毎年数十兆円単位で継続的に既発国債を購入するから、
5年以下の長期金利が0%金利となるということですね。
⇒エコノミスト
・その通り。金はジャブジャブあり、海外の投資家も含めて
日本の株・土地の投資に資金が向かう。
土地は上昇すると、それ自体が提示的に問題視され抑制策が
導入される可能性があるが、株式相場が上昇しても
誰も異を唱えない。 まったく異次元の世界が始まる。
昨日のエコノミストの会合でも、世界各国のエコノミストの
多くが、「日本株は買いだ!」といっていた。
⇒私
・毎年数十兆円ずつ日銀の買い入れの継続が、永久に継続し、
何も問題が発生しないわけがない。そのあとは、なんらかの
大クラッシュ以外かんがえらせませんね。
⇒エコノミスト
・私もそう思います。想像もつかない規模の前代未聞の
大クラッシュになるでしょう。
何日か前に、本ブログにマレーシアビザの話が掲載されていましたが、
本当に、リスクマネジメントを考えた方がいいかもしれませんね。
http://tokyo-academy-supporters.blogspot.jp/2013/03/mm2h.html
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