■リスクの定義
リスクとは一般に、「人間の生命や健康・資産およびその環境に望ましくない結果をもたらす可能性のこと」と定義されます。
■リスクの本質は不確実性にあります。
人間はリスクを正しく認識できない場合が多くあります。
■リスクの認識の問題
リスクの発生確率に関し、正しい認識を人間ができないケースが数多くあります。
10万人あたり
・がんで亡くなるひとは270名、
・自動車事故で死亡する人は、6名
・飛行機事故で死亡する人は0.01名
ですが、この確率を正確に認識している人は少ないでしょう。
特に大きな飛行機事故が発生した場合、一度に多くの人がなくなくなった事実が映像とともに報道されると、実際のリスクよりも、ずっと大きく拡大され人間に認識されます。
これに関するエピソードですが、飛行機の恐怖心は
2001年9.11事件の後では、飛行機に乗る人が大きく減少する結果となって現れました。
その結果、米国内を自動車で移動する人が増え、結果的に数千人の自動車死亡者が増加したといわれています。その増加した人数は9.11でハイジャックされた飛行機3機に乗っていて死亡した人数よりもはるかに多かったことが「リスクにあなたは騙させる」という本に詳しく書かれています。
具体的な数字を紹介いたしますと、事件後、飛行機からの車での移動が急送し、9.11テロ発生後の1年間で、直接の切り替えが原因で車の衝突事故を起こし亡くなった米国人は1595人。9.11の3機合計の総搭乗員数の6倍であったと言われているそうです。
【参考文献】
リスクにあなたは騙される 早川書房 ダン・ガードナー著
Risk, The Science and Politics of Fear, by Dan Gardner 2008
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