2013年6月1日土曜日

2013年6月1日 ワイン講座 フランスワイン



   Tokyoワイン・ソムリエCommunity!6月講座
                                                                                   
 61日(土)午後4時から、神楽坂のワインバーLE TRAIN BLEU岩戸町で、Tokyoワイン・ソムリエCommunity!6月講座を開催いたしました。今回で当ワイン講座も10回目を迎え、新シリーズに入りました。新シリーズ1回目のテーマはフランスワイン。前シリーズの初回にも取り上げたテーマですが、ワインといえば先ずはフランスを思い浮かべる方も多いはず。初回にフランスから始めるのは、フランスはワインについての法律が整備されているからです。AOCという言葉をご存じだろうか。フランス語でAppellation d'Origine Contrôléeフランスの農産品に対して、生産過程、製品の品質において、法律で定められた条件を満たしたものに与えられる、品質保証である。産地により原料から生産方法まできっちりと決まっているから、基礎として学ぶにはフランスから始めるのがいい。

さて、本講座では参加者を3~4人のチームに分ける。そして、まず3種類の白ワインが配られ、それぞれの銘柄の解説を聞き、テイスティングを行う。その結果をチームで話し合い、3種類のワインが開設されたどのワインかを当てる。続いて赤ワインでも同じことを繰り返す。そして、最後に当日テイスティングした赤白6杯から1杯だけが配られる。このワインは誰とも話し合わず、個人でテイスティングの上、どの銘柄のワインかを当てる。最後の一杯を当てた人の中から1名に、当日のワインの中から1本がプレゼントされる。参加者はこのアクティビティにチャレンジする。
参加者が自己紹介を行っている間に、その日の白ワインが用意される。ワインがいきわたるとマスターの講義が開始される。

今日の白ワインは次の通り。
 
産地(アペラシオン)
作り手
ブドウ品種
Vint.
Alc.
1
Alsace
Trimbach
Riesling
2010
12.5%
2
Muscadet Sevre et Maine
Donatien Bahuaud
Muscadet
2009
12%
3
Bourgogne
Bouchard
Chardonnay
2011
13%
「ワインの特徴の一つとして、ワインは人の手を介さずにできるお酒であるということができます。ブドウは果汁の中に糖分が多く含まれています。この糖を酵母がアルコールに変えます。同じ醸造酒でも日本酒は米を発行させますが、米は成分であるデンプンを麹を使って糖化させないと、酵母が食べる糖ができません。まずは人間の手で麹を使って糖化させる必要があるのです。ワイン糖化の必要がありませんので、勝手に発酵しいきます。つまり全く自然の状態でできるお酒なのです。」マスターの講義が始まった。参加者はうなずきながら、メモを取っている。
「ブドウの種類はどのくらいあるかご存知ですか?ブドウの種類は約6,000種あるといわれています。この中から600種くらいがワインの醸造に適しています。
ワインのように食事に合わせるお酒というのも、珍しいです。お酒に合わせてつまみを出すというのは、日本酒などもそうですが、ワインは食事に合わせて楽しむことができます。食事に合わせてワインが選べると、楽しみが増えると思いませんか?今日の講座を通じてワインを覚えていただければと思います。」
白ワインが参加者の手元にいきわたった。全員のテーブルにはA・B・Cと書かれた○があるコースターが配られている。そのコースターの上に上記の白ワインが、種類がわからないように置かれる。ABCは上記の123には対応していない。マスターが各ワインの特徴を説明をはじめる。
アルザスは北に位置する。ブドウはリースリング。独仏国境の町である。アルザスは昼間と夜の寒暖の差が激しい。北の割には濃いワインができる。香りはオイル香。
ミュスカデはロワール川の河口付近に位置する産地である。海に近いため香りの中に塩っぽさを感じる。ミュスカデはコクが出ない。コクを出すためにシュールリー製法で作られる。通常のワインの製法ではアルコール発酵が済むと、溜まった澱を取り除く。澱はワイン酵母の死骸なのだ。ミュスカデはこの澱を残したまま熟成する。ワイン酵母の死骸がアミノ酸に変わるのコクが出る。香りは控えめだ。
ブルゴーニュのブドウはシャルドネを使う。あまり香りはつよくない。そのため樽を使って香りを出す。樽の焦がし方で香りが変わるのだ。
「さて、最初のイベント白ワインのテイスティングはチーム戦です。この3杯が今説明した3種類のどれに当たるかを、チームで話し合って決めてください。ではどうぞ」
先ずは外観から楽しむ。色、粘度を見る。グラスを一旦傾け、戻す。この時、ワイングラスの内側についたワインが、さらっと落ちていくものはアルコール度数が低い。ゆっくりと落ちていくものは、アルコール度数が高い。
そして、香を楽しむ。ワインの香りには実にいろいろな表現がある。カシスのような~、ベリー系の~、樽の香り~、オイル香~などなど。
最後に味を楽しむ。先ずは口に含んで舌の上のいろいろな場所で、ワインを味わう。スッと飲んでしまってはいけない。舌は場所によって感じる味が異なる。いろいろな場所で味わうことにより、微妙な味を知ることができるのだ。時には上唇と歯の間にワインを入れる。赤ワインだと渋みを感じることができる。
さて、そろそろ、各チームの答えが決まったころだ。参加者がワインをテイスティングしながら、ワイワイとチームで話が盛り上がっている中、今日のおつまみとして、チーズが提供される。



さて次は赤ワイン。赤ワインは
 
産地(アペラシオン)
作り手
ブドウ品種
Vint.
Alc.
1
Bourgogne
Louis Jadot
Pino Noir
2009
13%
2
Bordeau
Castel Baron de Lestac
Cab.Sau.&Merlot
2011
12.5%
3
Cotes du Rhone
Chapoutier
Grenache&Syrah
2009
14%
ブルゴーニュはブドウの種類はピノノワールが主流。色が薄く酸味がある。香りは華やか。さくらんぼ、ベリー系。高級品種は樽を使って甘みを出す。熟成するとシソの香りがする。
ボルドーのブドウはカルベネソーヴィニヨン、とメルロー。荒っぽいカルベネソーヴィニヨンにメルローを加えてまろやか実を出す。香りはカシス、もしくはブラックベリー。担任が強く渋め。色は濃い。
コートデュローネで使うブドウは北部はシラー、南部はグルナッシュ。フランスワインではドライな感じ。
新世界では甘い感じ。これh日差しが強く、夜も暖かであるため。
香りはプルーンやブラックベリー系。