2013年12月1日日曜日

2013年12月1日 ワイン講座 ボジョレーヌーボー

ワイン会2013.12.01

15時55分、牛込神楽坂駅の階段を上ると日曜日の半端な時間だというのに右手に人だかり。ん?と思うとお目当てのLe tran bleu .
parisのル・トラン・ブルーは、パリのリヨン駅の上にあるトラディショナルなフレンチを出すレストランだが、神楽坂は、文字通りの青い電車、青壁のワインバー。16~18人で満員になる程度のカウンターとボックス席2つ。そこに、コートで着ぶくれした30代から60代の男女が、次々に入ってきた。

16時開始。何人かは常連らしいが、私同様初参加も半分くらい。それでも大人、皆、他愛もない会話。

まず、主催者からの挨拶。4人チームで3種のワインのテイスティングを2回、最後に個人戦で1度6種のうちのワイン1つを当てるゲームをするらしい。つまり、7杯のワインをいただけるわけだ(笑)。メンバーの自己紹介から始まった。
おっと、私が1番バッター。手短に会社名と自分の名前、ワインについての一言を述べる。ちょっとドキドキ。参加者の職業は、システムエンジニア、自営業、コンサル、有名企業勤務の方などいろいろ。

 胸にブドウのバッジをつけたソムリエ、兼マスターの中嶋さんからのお話をきく。今日のワインは、解禁になったボジョレーヌーボー(赤)とボジョレーの白。

 ボジョレーヌーボーは、新しいボジョレーの意味。ヌーボーはほとんど赤。白とロゼはごくわずかしかない。ボジョレーヌーボーは若いので酸味がある軽い味が特徴。新しいワインを我先に販売したいところを11月の第三木曜までは売っちゃいけないと法律で決めたことが始まり。若いワイン、ボジョレーヌーボーをいただくことにより、その年のボジョレーワインの出来を見ることができるわけだ。昔の人は、毎年、楽しみだっただろうな。

 ボジョレーの赤の三分の一がヌーボーで、ヌーボーの半分が日本に輸入されているというのが、興味深かった。これは1985年からジョルジュ・ブフがサントリーと組んでヌーボーを流行らせたというマーケティング戦略の賜物。バブル期には、有名なクラブ、はたまた成田空港など、ヌーボーをいち早く飲むのを著名人が競ったものだ。

 各人の前にはA、B,Cと書かれた円と四角い枠が6つ書かれた紙が用意されている。円にはワイングラス3つを置き、四角にメモを書く。

まず白が配られる。ソムリエの中嶋さんからの薀蓄をきく。
 
ボジョレーシャルドネ…オーク樽に入れて絞る、普通の樽を使っていない。春のような香りが特長。
ブルゴーニュシャルドネ…樽を使って作るのでナッツやバターのようなリッチな香りが特長
ブルゴーニュアリゴテ…酸味が他の二つより軽い

日頃、白は生ガキを食べるとき以外飲まない私には、さっぱり味の違いがわからない。私のグループは、キャリアある大人の女性と常連さんらしいH氏、落ち着いたものごしのメガネの男性。ほぼ全員意見が違う。「意見が違うときは女性の意見で決めるんですよ。」とおっしゃり、私の意見を採用された。
結果は、惨敗。C,B,A。私の判定はB,A,C.グループで近かったのは落ち着いたメガネ氏が1問正解。なかなか難しかった。

おつまみにハムとパセリのゼリー寄せ、ハム、チーズが配られていた。これがおいしい。

次に赤。
ボジョレービェイユヴィニュー…ビェイユは「古い」の意味。3つの中で色がやや濃くてリッチな味わい。
ボジョレーヌーボー…バナナの香りがして酸味が強い
ボジョレービラージュプルミエ…このほうがやや高級。8房から1房しかとらない貴重なワイン。ミモレットの香り

さて2回戦。バナナの香りといえばバナナかもしれないヌーボーしか自信ない。

今年のボジョレーヌーボーは9月25日以降の収穫で、例年に比べて酸味が強いのが特徴らしい。ヌーボー=新しいだけにフレッシュでフルーティーなワインは、料理を選ばず気軽に楽しめそう。

気のなる判定は、やはりCのボジョレーヌーボーしか当たらなかった。
おいしいワイン6杯も飲むと、日頃、お酒を飲まないというコンサルの女性は、既に出来上がってらっしゃって真っ赤。ハンカチでパタパタ、上気した顔をさましていらっしゃる。ここまで来るとグループの会話もはずみ、どのグループも笑顔とおしゃべりが進む。

最後は個人戦で、今迄出てきたワインの中から1つが出て、それが何かを当てます。今回は白。宛てた方は2名。1名女性にワインが送られた。

 それでお開きだが、その後、残りたい方は2次会に突入も許される。
これがまた楽しい。所用を済ませて席に戻ると、テーブル席2つが埋まっている。半数が2次会参加のようだ。
 軽い赤、白を堪能した後なので、重いボルドーのメドックをいただく。メドックに合わせてジビエの代表、蝦夷鹿のローストが出てきた。鹿の赤身がメドックによく合う。楽しく美味しい夜を迎えた。