2014年3月8日土曜日

2014年3月8日 ワイン講座 フランス以外のワイン

38日 東京ワインコミュニティ 
 
本講座では自分の考え方を他人と話すことで知識を覚えやすくしています。
また初対面の方同士でもチームで話し合うというシステムで自然と仲良くなれます。
ワインエキスパートなどの資格を目指す方やホームパーティ、その他でも使えると思いますので
是非やってみて下さい。

【進め方】
①参加者を3~4人のチームに分けます。
 (2人ずつのチームでも可)
②司会者から3種類の白ワインを配り、参加者は司会者からそれぞれの銘柄の特徴の解説を聞き、
テイスティングを行います。
その結果をチームで話し合い、3種類のワインがどのワインかを当てます。
③続いて赤ワインでも同じことを繰り返します。
④最後に司会者は当日テイスティングした赤白6杯から1杯だけを配ります。
参加者はこのワインは誰とも話し合わず、個人でテイスティングの上、どの銘柄のワインかを当てます。
※実際の講座では最後の一杯を当てた人の中から1名に、当日のワインの中から1本がプレゼントされます。
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このブログではご自宅でも講座にそったワイン当てパーティができる様に書いていきます。
是非参考にして頂いて開催してみて下さいね!

【用意】
<白ワイン>
Soave Classico/Pieropan 
Pfaltz Riesling/J.L.Wolf
Marques de Riscal/Rueda

<赤ワイン>
Bouro/CARM
Chianti Classico/Viticcio
Marques de Riscal/Rioja     

※各参加者にワイングラス1杯ずつを用意

【司会者】
<ヨーロッパのワイン事情>
今日のテーマはフランス以外のヨーロッパというテーマでお話をしてみたいと思います。
フランスはワインで非常に有名な土地ですが生産量で言うとスペイン・イタリアも相当量ある訳ですね。
ヨーロッパという括りで言うとその他ポルトガル・スイス・オーストリア・ドイツも有名です。
北の方はぶどうが育ちませんのでありません。
白はイタリア・ドイツ・スペイン、
赤はポルトガル・イタリア・スペインの代表的なブドウ品種の産地の物を用意しました。

ブドウの産地はワインの産地ですが、ブドウはワインベルトという気候の範囲があります。

フランスの上あたりの北緯50度から35度くらいまでの範囲がブドウが出来る産地の範囲と言われています。ちなみに日本も入っています。南半球はその逆です。
この範囲でしかブドウは取れません。
イギリスとか北の方ではブドウは取れなかったんです。イギリスはワインが飲みたくてフランスのボルドーなどと交易を盛んに行っていました。
最近は温暖化でイギリスの下の方はブドウが取れます。ワインベルトは北上傾向にあります。今は日本では山梨あたりがブドウの産地の主流ですが、将来的には北海道にて出来るかも知れません。
そのような事情でヨーロッパでは先ほど申したような国がブドウの産地つまりワインの産地となっています。


本日のワインの配布~~~
【白ワイン】
Soave Classico/Pieropan 
Pfaltz Riesling/J.L.Wolf
Marques de Riscal/Rueda

【赤ワイン】
Bouro/CARM
Chianti Classico/Viticcio
Marques de Riscal/Rioja     

※銘柄を伝えずにヒント・解説を順不同に話して下さい。
 回答してもらった後に最後に銘柄を公開して下さい。
 

解説:<白ワイン>
Soave Classico/Pieropan ソアーヴェ クラシコ/ピエロパン】
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<ヒント>
しっかりしたワイン(通常のソアーヴェと異なり、ピエロパンはしっかりしている)
・香りが強くない
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ピエロパンというには作り手の名前です。
イタリアの付け根のあたりアドレア海の元々古くからあった畑に「クラシコ」と付けています。
ちなみによくイタリアのワインというのはこの「クラシコ」というのが使われます。
元々古くからあった畑に「クラシコ地区」というのがあります。
例えば、神楽坂がワインとして非常に有名だったとしますと他の地域の方があやかろうとして「神楽坂ワイン」という名前で売り出した訳です。
他の地域で作られたソアベと区別するために「クラシコ」と付けています。
クラシコが付かないソアーヴェは元々の産地とは離れたところで作られています。

クラシコ地方はしっかりしたワインをつくります。
ソアーヴェは色んなイタリア料理店などでも出てきますが、一般にソアーヴェというと水のようなものが多いですがピエロパンはそれを嫌ってしっかりしたワインを目指しています。
香りはガルガネラというブドウ品種を使っていますが特徴は香りが強くないことです。
このソアーヴェは安いソアーヴェとは違って厚い感じです。
新勢力は「ソアーヴェクラシコスペリオーレ」という新しいブランドを作りましたが、ピエロパンさんはその制度を満たしているにも関わらず、それは名乗らないというこだわりを持っています。

3つ香りをかぎ分けるとニュートラルなものがありますが、そのニュートラルなものがソアーヴェです。



Pfaltz Riesling/J.L.Wolf ファルツリースリング/ウオルフ】
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<ヒント>
辛口ワイン
・重油香:リースリングは重油香が有名
・酸が強い(寒い地域で作られている為)
・アルコール度数は軽い(北の寒い地域は糖度が上がらない為)
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ドイツのリースリングです。
ファルツが産地の地名です。
日本のドイツワインというと甘口が多いですが、ドイツでは辛口が多いです。このリースリングは辛口ワインです。寒いところなので酸が多いです。
フランスの右の上にストラスブルグのライン川が流れていますがその辺りです。
この辺りは寒いので寒いと酸が強くなります。
飲んでみて分かり易い特徴と思います。
香りはよくリースリングは重油香と言いますが、昔のキューピー人形のようなセルロイドの特徴的な香りがします。
北の方の産地は糖度がどうしても上がらないのでアルコール度数は軽くなります。
このワインは11度です。

Marques de Riscal/Rueda マルケス リスカル/ルエダ】
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<ヒント>
ナッツのようなバターのような香り
・香りが強い
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スペインです。ルエダという産地です。マドリードの北西です。
スペインも赤ワインが有名ですが、このワインの特長は樽を使っています。樽もフランスのアリエルという産地があるのですがオーク樽の有名な産地です。樽の名産地の良い樽を使っています。
樽を使うとナッツのようなバターのようなそんな香りが出てきます。樽は内側を焦がすのでそんな香りが出てきます。
ちなみにアメリカの樽だと木の木目が粗いと香りが強く出ますが味わいには変化を与えません。フランスの木目が細かくて味わいの面ではタンニンが良く出ます。
アメリカのオーク樽は香りが強くて飲んだ瞬間にウワッとなります。
このワインのアルコール度数は13度です。

<赤ワイン>
Bouro/CARM ボーロ】

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<ヒント>
「ミネラル感」:土壌がミネラル分を多く含んだ地域の為
・香りは黒いベリー系の香り:
カシスとかブラックベリーとかプルーンのような乾燥したドライフルーツのような香り
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ポルトガルワインと言えばポートワインが有名ですが、日本に昔あった赤玉ポートワインはポルトガルからクレームがついて赤玉ハニーワインという名前にかわってしまいました。
これはポートワインと同じ産地で作っています。昔からポートワインが有名な地域でしたからポートワインをメインで作っていましたが、このマデイラー家はポートを作るブドウでしっかりしたワインを作ったという事です。
今は普通のワインを作っているところも多いです。

ポルトガルは西側が海なので魚介が良く取れます。
ポルトガルは白ワインもよく作られています。
特にこのワインは土壌が面白くてシスト土壌というのですが、編岩石と言います。石がミルフィーユのようにある地層で作られていましてその地層の間を根がその間をとおっているのでミネラル分をよく吸収して、「ミネラル感」があります。
「ミネラル感」が多いのは「コンクリートの壁なめる」「貝殻を間違えてかんじゃった」みたいな感じがします。
このワインはポルトガルも温かいところです。
このワインは日当たりが良い為と思われますが色が濃いです。
ドウロ川というのがあるのですがポルトから東に行った国境の辺りです。
この辺りで作られたのが「ドウロ」というワインです。
色が濃いとパワフルなワインが多いですが、このワインは色は濃いんですが上品さをもっており割とフレッシュさもあります。
香りは黒いベリー系の香りがします。カシスとかブラックベリーとかプルーンのような乾燥したドライフルーツのような香りです。
アルコール度数は3つのワインはあまり変わりません。

Chianti Classico/Viticcio キャンティ クラシコ】
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<ヒント>
・赤系の果実の香り:フランボワーズのようなチェリーの香り
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先ほど言ったクラシコ地区ですね。
キャンティクラシコはトスカーナ。トスカーナはイタリアの長靴の付け根の西側がトスカーナです。
トスカーナはワインの産地として有名ですがキャンティクラシコはイタリアで一番有名なワインですね。
香りは赤系の果実のにおいがします。フランボワーズのようなチェリーの香りがします。

Marques de Riscal/Rioja マルケス デ リスカル/リオハ】
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<ヒント>
・熟成感:2008年なので56年経っており、丸くなった感じがします。
・渋み:タンニンが強い
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スペイン、リオハのワインです。
北にあるビルバオという街ののやや南です。スペインの中ではワインの産地として一番有名です。リオハはブドウの品種はテンプラニーニョという有名なものです。
2008年なので56年経ってますのでちょっと熟成感があります。ちょっと丸くなった感じがすると思います。
熟成感を理解するには一番フレッシュなのはジュースと考えて下さい。
熟成も色々とありますが、ワインがどんどん酸化します。酸化したワインのことを「ひねたワイン」と言いますがその片鱗が出てきています。

タンニンが強く渋みが出てきています。


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